2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
シングルのリリースはあったものの、2018年7月現在、未だに復活後のオリジナルアルバムが発表されていません(*)。過去の名盤たちを超える作品を作るために時間をかけているものと信じて待っていたいですね。
(*)追記:『9999』が2019/4/17に発売されました!
今回は、アルバム『PUNCH DRUNKARD』の11曲目、『甘い経験』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『甘い経験』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | 甘い経験 |
演奏時間 | 4:32 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
初出は14thシングル『球根』のカップリング。
後に本作『甘い経験』の英語バージョン『SUGAR FIX』が16thシングルとしてリリースされました。
『甘い経験』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
PUNCH DRUNKARD | 11 |
オリジナルアルバム『PUNCH DRUNKARD』の11曲目に収録。
※『甘い経験』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
直球下ネタソングの『甘い経験』。
アルバム『PUNCH DRUNKARD』収録曲は下ネタをテーマにした楽曲が多いのですが、本作もその例に漏れず、といったところでしょうか。
そんな下ネタ揃いの『PUNCH DRUNKARD』の中、本作『甘い経験』は割と軽めなノリが特徴的です。韻を踏んだ言葉遊びあり、モザイク無しのワードありといった具合で、実にイエモンらしい仕上がり。
こんなにも能天気な印象の楽曲なのですが、楽曲で歌われている背景描写は「雨」なんです。むしろ「台風」という単語すらも出てくるほど、空模様は芳しくありません。
このギャップはおもしろいですね。歌われている内容の軽さと天候の深刻さの対比。『甘い経験』で歌われているような軽めのノリと下ネタがテーマなら、普通は夏のカラッとした太陽を背景に描きそうなものです。例えば”海”とか”ビーチ”とか、そういうナンパなキーワードと相性が良さそうに思えるのですが、吉井和哉が選んだのは「雨」と「台風」。
楽曲のテーマと矛盾したようにも思えるこの情景描写にどんな意味があるのかを考えながら、本作『甘い経験』を聴いてみるのもおもしろいかもしれませんね。
…これは聞いた話ですが、”危機がせまると、子孫を残したくなる”という本能が人間には備わっているらしいです。もしかすると本作の情景描写がそれと関係があるのかな、なんて考えたりもします。
つまり、”台風”という命の危険を感じる状況だからこそ、子孫を残さなきゃというスイッチが入り、『甘い経験』につながる事案が発生した、という考察です。
…う~ん…どうでしょう 笑?
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『甘い経験』収録アルバムレビューリンク
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