2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
ギラギラとした妖しい雰囲気はそのままに、復活後の彼らの楽曲には溢れんばかりの優しさを感じます。
離れ離れになっていた十数年という時間の中、『THE YELLOW MONKEY』というバンドが誕生した奇跡について、ある種悟りのようなものをメンバーたちが感じ取った結果なのかもしれませんね。
今回は、アルバム『9999』の10曲目、『Horizon』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『Horizon』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | Horizon |
演奏時間 | 5:06 |
作詞 | 菊地英昭 |
作曲 | 菊地英昭 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
2017年にリリースされた配信シングル。
作詞作曲ともギターの菊地英昭が担当。
『Horizon』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
9999 | 10 |
オリジナルアルバム『9999』の10曲目に収録。
※『Horizon』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
非常に前向きながら、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う1曲、『Horizon』。
吉井和哉以外のメンバーが作曲した作品というのは多々ありますが、本作『Horizon』は吉井和哉以外のメンバー(ギターの菊地英昭)が作詞しているという点で非常に珍しい楽曲となっています。
確かに、”作詞が吉井和哉ではない”という事実を知ったうえで聴けば、“ポジティブな表現が割と直接的だな~”なんて感じはしますが、それでも、この先入観無しに聴いてしまえばイエモンの楽曲として全然違和感はありません。言葉の選び方や比喩の表現なんかは、吉井和哉っぽいとさえ思ってしまいます。
一方、上述の“直接的なポジティブの表現”というのが、本作『Horizon』における新鮮な点でもあります。
いやはや、未だかつてイエモンの楽曲でこんなにもストレートで前向きな作品があったでしょうか。
解散、長い長いブランク、そして復活。この物語があったからこそ、辿り着けた境地の一つなんじゃないかと思います。イエモンというバンドの歴史的背景が裏付ける説得力と深み、そんなものが感じられるポジティブさです。
そして、ポジティブ一辺倒なだけでなく、どこか感じられるノスタルジックな雰囲気。これも、本作『Horizon』が醸し出す深い味わいの大事なエッセンスですね。
一度後ろを振り返って”よし”と確信を持ち、前に向かって歩き出す…そんな情景が頭の中に浮かんでくる1曲です。
『Horizon』収録アルバムレビューリンク
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