2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
シングルのリリースはあったものの、2018年7月現在、未だに復活後のオリジナルアルバムが発表されていません(*)。過去の名盤たちを超える作品を作るために時間をかけているものと信じて待っていたいですね。
(*)追記:『9999』が2019/4/17に発売されました!
今回は、アルバム『PUNCH DRUNKARD』の2曲目、『球根』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『球根』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | 球根 |
演奏時間 | 5:37 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
14thシングル。
『THE YELLOW MONKEY』が唯一オリコンシングルランキングで週間1位を獲得した作品。
ただし、アルバム『PUNCH DRUNKARD』の先行シングルだったためか、累計売上枚数はさほど奮いませんでした。参考までに、本作『球根』が約28万枚、一つ前のシングル『BURN』が約67万枚の売り上げです。
『球根』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
PUNCH DRUNKARD | 2 |
GOLDEN YEARS Singles 1996-2001 | 4 |
THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST (Disc 1) | 6 |
オリジナルアルバム『PUNCH DRUNKARD』の2曲目に収録。
※『球根』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
吉井和哉節の効いた名作『球根』。
「花」をテーマにした楽曲は数あれど、我々の目には見えない地中にある『球根』に焦点を当てた作品というのは非常に珍しいのではないでしょうか。
力強く花を咲かせようとする『球根』、もちろんこの『球根』というのは比喩ですが、その姿とイエモンの奏でる力強いロックサウンドの融合がとてもかっこいいです。楽曲中の言葉で言えば、まさにみなぎる「生命」の躍動を感じます。
そして、この「生命」の躍動を、作中では「生命のスタッカート」と表現しています。この言葉の組み合わせ、すごくないですか?
“ドクン”という「生命」の鼓動を、無駄な言葉を削ぎ落しつつも非常にリリカルに表しています。この吉井和哉のワードセンスには本当に脱帽ですね。。。
そんな名作『球根』ですが、ファン投票で収録曲を決めた『イエモン-FAN’S BEST SELECTION-』には未収録。
確かに名曲の多いイエモンですので、”これが入ってないの!?”は十分起こりえますが、オリコン1位を獲得した本作『球根』でさえファン投票の結果、収録対象外ということに…!
ちなみに、ベストアルバム『イエモン-FAN’S BEST SELECTION-』は投票数の上位18位までが収録されているのですが、本作『球根』は21位という結果。
いやはや、改めてイエモンの楽曲の層の厚さを思い知らされますね。。。
『球根』収録アルバムレビューリンク
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