2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
ギラギラした妖しい容姿、歌謡曲風の曲調、核心を突いた歌詞…そのどれもが絶妙なバランスの上に成り立つ唯一無二のバンドです。
一度の解散を経て今では”生涯解散することはない”と宣言していますが、この絶妙なバランスを保ったまま長く続いていく奇跡を信じています。
今回は、アルバム『EXPERIENCE MOVIE』の13曲目、『シルクスカーフに帽子のマダム』のレビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『シルクスカーフに帽子のマダム』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | シルクスカーフに帽子のマダム |
演奏時間 | 7:58 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
『シルクスカーフに帽子のマダム』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
EXPERIENCE MOVIE | 13 |
オリジナルアルバム『EXPERIENCE MOVIE』の13曲目に収録。
本作『シルクスカーフに帽子のマダム』がアルバム『EXPERIENCE MOVIE』の最終トラックになります。
※『シルクスカーフに帽子のマダム』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『EXPERIENCE MOVIE』における重量級楽曲の一角『シルクスカーフに帽子のマダム』。
『EXPERIENCE MOVIE』の後半に合間を挟みながら演奏時間の長いヘビー楽曲が3曲収録されていますが、最後に登場するのが13曲目の本作『シルクスカーフに帽子のマダム』です。
ちなみに、残りのヘビーな2曲は8曲目の『4000粒の恋の唄』と10曲目の『フリージアの少年』。
本作『シルクスカーフに帽子のマダム』、恋人を亡くした一人の女性の心情を歌った楽曲です。
現実を受け入れられず、自暴自棄になっている様子が描かれているのですが、なぜかおしゃれ。
気取った小説家みたいなセリフ回しとそれが乗っかるメロディーの妙なのか、吉井和哉のミュージカルみたいな(?)歌い方の妙なのか、とてもおしゃれに聴こえます。
それから、本作『シルクスカーフに帽子のマダム』はギターソロがかっこいいです。
独特な雰囲気のこの楽曲にピッタリな、それでいてちょっとロックな感じもするギターソロが絶妙です。もともと長尺な作品ですが、それでももっとギターソロに時間を割いてがっつり聴かせてほしいと思うくらい。
スローテンポで単調になりがちな楽曲の中に、ちょうどいいスパイスを効かせてくれるギターソロです。
歌詞に話は戻りますが、本作『シルクスカーフに帽子のマダム』の歌詞中に「ジャガー」という男性が出てきます。この楽曲の主人公が亡くした恋人の名前ですね。
洋楽っぽい雰囲気作りのために具体的な人物名を出している…というのもあるかと思いますが、実は次作のアルバム『jaguar hard pain』の伏線にもなっています。
なんと、次作のアルバム『jaguar hard pain』ではここで歌われている「ジャガー」を主人公に物語が展開するという仕掛けになっているのです。
アルバムをまたいで登場人物を引き継ぐなんて、おしゃれですよね。
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『シルクスカーフに帽子のマダム』収録アルバムレビューリンク
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