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【個別楽曲レビュー】黒夢/HELLO, CP ISOLATION

投稿日:2018年11月17日 更新日:

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。

ヴィジュアル系にカテゴライズされるイメージがありますが、その音楽性はアルバムをリリースする度にガラッと変わっており、一つのジャンルで括ることはなかなかに難しいバンドです。

今回は、『黒夢』の楽曲、『HELLO, CP ISOLATION』のレビューです。

※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢

trumpet

『HELLO, CP ISOLATION』の全体概要

基本情報

アーティスト黒夢
曲名HELLO, CP ISOLATION
演奏時間3:00
作詞清春
作曲清春
編曲黒夢 & 土方隆行

『HELLO, CP ISOLATION』収録アルバム

アルバム名トラック#
CORKSCREW9

メジャー6thアルバム『CORKSCREW』の9曲目に収録。

※『HELLO, CP ISOLATION』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

裏拍でリズムを刻むクリーンギターとブラスの音が印象的な1曲、『HELLO, CP ISOLATION』。

アルバム『CORKSCREW』という範囲で見てもブラスが使用されている楽曲は本作『HELLO, CP ISOLATION』のみですし、『黒夢』というバンドの楽曲という範囲で見てもブラスの使用は珍しいです。

ブラスって、けっこうきらびやかで、“陽気”な印象を与える音だと思います。『黒夢』の音楽性がアルバムごとに変わるとは言え、”陽気”という言葉の似合う音楽をやっていた活動時期はさすがに無いはず。

そういう意味でも、これまで『黒夢』がブラスを楽曲に取り入れていないというのは”さもありなん”といったところでしょう。

しかし、パンクで攻撃的な楽曲が多数収録されたアルバム『CORKSCREW』というタイミングで、とうとうブラスを前面に押し出した楽曲が登場するわけです。

もちろん、パンク色の強いアルバム『CORKSCREW』において、ブラスという楽器が”味変え”の役割を持っているのは確かなところかと思います。

一方で、ブラス特有の”陽気”な音色が、ある種の挑発的役割を持っているようにも思えるんですよね。飄々としていながらも、汚い言葉を浴びせるという感じの挑発(実際、本作『HELLO, CP ISOLATION』の歌詞はけっこう汚いです)。

つまり、一見『黒夢』の音楽性に溶け込みずらそうなブラスの音色も、攻撃的な楽曲群に紛れて挑発的な用途で使用するのであれば、けっして違和感のない配置になるというわけです

実際、アルバム『CORKSCREW』を通して聴いても、本作『HELLO, CP ISOLATION』の存在に違和感は感じないですよね。

Amazonで試聴できます。

ところで、本作『HELLO, CP ISOLATION』という曲名の「CP」って何なのでしょうね。

昨今の「CP」といえば、ポケモンGOで使われる用語(Combat Power/ポケモンの強さを表す数値)を想像しますが…もちろんこの意味で使われているわけはないでしょう 笑。

『HELLO, CP ISOLATION』収録アルバムレビューリンク

※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。