日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』!
かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhydeの美貌によるカリスマ的な影響力もすごいものがありますが。
今回は『a silent letter』の個別楽曲レビューです。
※『L’Arc〜en〜Ciel』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/L’Arc〜en〜Ciel
『a silent letter』の全体概要
基本情報
アーティスト | L’Arc〜en〜Ciel |
曲名 | a silent letter |
演奏時間 | 6:39 |
作詞 | hyde |
作曲 | ken |
編曲 | L’Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano |
アルバム『REAL』収録曲の中で最も演奏時間の長い作品です。
『a silent letter』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
REAL | 10 |
オリジナルアルバム『REAL』の10曲目に収録。
※『a silent letter』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
演奏時間6分半を超える壮大な1曲、『a silent letter』。
アルバム『REAL』収録曲の中では同じくスローテンポな『finale』に近いタイプの曲かと思いますが、聴き心地は本作『a silent letter』の方がマニアックな感じがします。
『a silent letter』のマニアックさというのは、それはもうこの楽曲の独特な盛り上がり方、それに尽きるでしょう。
比較に挙げた『finale』ですが、こちらは映画の主題歌にもなったミリオンヒットシングルですので、やはりサビはわかりやすいです。メロディーからしてキャッチーで、誰が聴いてもサビの箇所を間違えようがありません。
盛り上がるポイントがわかりやすく作られていると言い換えてもいいかもしれませんね。
一方、本作『a silent letter』はサビでわかりやすく盛り上がるタイプではありません。何せサビのメロディーが非常に独特で、『finale』のようにキャッチーなメロディーで気持ちよくなれるという感じではないんですね。
どちらかと言うと、本作『a silent letter』は楽曲の展開に沿って楽器隊とともに徐々に盛り上がっていく、その過程を楽しむ作品です。玄人向けの作品と言って間違いないと思います。
ところで、本作『a silent letter』のギターコードの弾き方が懐かしい感じがします。
普通、コードを弾くときって”ジャラーン”と振り下ろすので、太い弦から細い弦へと、つまり、低い音から高い音へと移り変わるんです。しかし、本作『a silent letter』ではその逆、振り上げるという言い方が正しいかわかりませんが、細い弦(高い音)から太い弦(低い音)へ移り変わるようなコードの弾き方をしている箇所がところどころあります。
“ジャラーン”ではなく、”テロロン”って感じといえば伝わるでしょうか(伝わらない)。
この弾き方、インディーズアルバムの『DUNE』とか、メジャー1stアルバムの『Tierra』で使われていたような印象があるんですよね。精密に調べたわけではなく印象で書いているので間違っているかもしれませんが、確か、”テロロン”と弾くギターの曲がこの頃の作品であったと思うんです。
そんなわけで、本作『a silent letter』、マニアックな作りながらも、ちょっと懐かし感じがする楽曲です。
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『a silent letter』収録アルバムレビューリンク
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