日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。
YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。
再結成後もレジェンドとしての貫禄を見せつけ続けてほしいですね。
今回は、『X JAPAN』の楽曲、『Miscast』のレビューです。
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN
『Miscast』の全体概要
基本情報
アーティスト | X JAPAN |
曲名 | Miscast |
演奏時間 | 5:13 |
作詞 | HIDE |
作曲 | HIDE |
編曲 | X |
HIDEによる作詞作曲。
『Miscast』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Jealousy | 3 |
STAR BOX | 5 |
メジャー2ndオリジナルアルバム『Jealousy』の3曲目に収録。
※『Miscast』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『Jealousy』に収録されているHIDEの作品その1、『Miscast』。
Toshlが歌えば一瞬でX色に染ますし、アレンジはXのメンバーが携わっていますが、楽曲自体はお馴染みのYOSHIKIによる作品とは別モノという感じですね。
特に歌詞がHIDE作品とYOSHIKI作品の大きな違いでしょうか。
YOSHIKI作品は抽象的な表現が多く、使用される単語が割と固定的な印象なのですが、HIDE作品の方は具体的な表現と、それに伴う語彙の幅広さが特徴的に思います。
本作『Miscast』も、”無自覚に祭り上げられた役者の滑稽な哀れさ”が皮肉たっぷりに表現されています。1フレーズ1フレーズを無駄にすることなく、どこを切り取っても『Miscast』な物語です。
アルバム『Jealousy』リリース当時(1991年)は、まだHIDEはソロ活動を始めていませんでしたが、既にソロ楽曲に通じる個性が感じられますね(HIDEのソロデビューは1993年)。
ところで本作『Miscast』、HIDEがボーカルを取ったものも存在します。
HIDEの死後にリリースされた『Cafe Le Psyence-hide LEMONed Compilation』に収録されている楽曲です。
アレンジが全然違いますし、歌メロも『X JAPAN』の『Miscast』とは全く異なる仕上がりになっています。
二つの『Miscast』を聴き比べてみるのも面白いと思います。
『Miscast』収録アルバムレビューリンク
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN