“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。
途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。
今回は、『ZONE』の楽曲、『笑顔日和』のレビューです。
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『笑顔日和』の全体概要
基本情報
アーティスト | ZONE |
曲名 | 笑顔日和 |
演奏時間 | 4:14 |
作詞 | MIYU |
作曲 | 町田紀彦 |
編曲 | 山原一浩 |
15thシングルにしてラストシングル。
『笑顔日和』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1) | 16 |
ベストアルバム『E 〜Complete A side Singles〜』のみの収録。
※『笑顔日和』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『ZONE』のラストシングルが本作『笑顔日和』。本作の作詞はメンバーのMIYUが担当しています。ラストシングルにして、『ZONE』メンバーが作詞を担当した最初のシングル作品となりました。
(解散後、一時的に『ZONE』が復活し、そのタイミングで新たなシングル作品が出ていますので、厳密には本作『笑顔日和』がラストシングルではなくなっています)
本作『笑顔日和』、解散前のラストシングルらしく、ファンに向けての「アリガトウ」を歌った作品になっています。これまでの思い出を振り返ってどうのこうの…というよりは、”未来を見据えた前向きな気持ち”がメインのテーマでしょうかね。
そのためか、”解散”という言葉の重みを吹き飛ばすかのように曲調もロックでアップテンポ。ビートの力強さもギターのかき鳴らし方も、今までの『ZONE』のシングルの中で一番ロックらしさを感じます。
追いかけるようなコーラスの付け方をAメロで聴くことができるのですが、4人がボーカルを取れるという『ZONE』の武器を活かしていてイイですね。
とは言え、一歩引いた目で見ると”やっとガールズバンドとしてそれらしくなってきた…”という感じです。これは好みの問題ですが、個人的にはもう一癖というか、もう一個性欲しいというのが正直なところ。
本作『笑顔日和』、これからおもしろいバンドになりそうだなという予感を感じさせる楽曲なのですが…これがラストシングルになってしまったというのは残念の一言です。
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『笑顔日和』収録アルバムレビューリンク
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