“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。
途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。
今回は、『ZONE』の楽曲、『白い花』のレビューです。
※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE
『白い花』の全体概要
基本情報
アーティスト | ZONE |
曲名 | 白い花 |
演奏時間 | 4:50 |
作詞 | 町田紀彦 |
作曲 | 町田紀彦 |
編曲 | 大坪直樹 |
8thシングル。2ndアルバム『O』と同時リリース。
『白い花』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
N | 8 |
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1) | 8 |
3rdオリジナルアルバム『N』の8曲目に”acoustic ver.”で収録。
※『白い花』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ハードロックサウンドに挑戦した前作『証』とはガラッと異なり、バンドサウンドは控えめに押さえた作品、『白い花』。
本作『白い花』、2ndアルバム『O』との同時発売なのですが、当然アルバム『O』には未収録。アルバムの1曲として収録せず、なぜわざわざこの曲を別売りにしたんでしょうね。”出来がいい”とか”タイアップがついた”という事情があれば、いったんアルバムに収録して、後でシングルカットという手段もあったと思うんですけど。
…やっぱり、そこは大人の事情ってやつでしょうかね。。。
本作『白い花』のアレンジ、1st~2ndアルバム辺りの『浜崎あゆみ』っぽいなと感じました。ふわふわシンセとキラキラシンセで雰囲気を作り、ギターをちょこっと添えるという作り方。
もしかして編曲者が同じなのかなと思ったのですが、調べてみたところ全然違っていました 笑。2000年前後のJ-POPでこういうアレンジが流行っていただけだったのかな。
作曲者はお馴染みの町田紀彦氏ですが、本作『白い花』の譜割はいつもと違ってけっこう細かめですね。特にAメロ、Bメロ辺りはちょっと早口気味に聞こえる歌メロです。
ただ、この細かい譜割の歌メロが新鮮でけっこう好きです。いつもより少し大人っぽい『ZONE』って感じがします。
一方で、『ZONE』の魅力である”等身大の10代前半感”は薄れてしまっているのは否めないところです。大人っぽい『ZONE』は新鮮だけど、大人っぽさを求めるならそもそも『ZONE』じゃなくて良くない?って話です。
いやぁ、音楽って難しいですね 笑。
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『白い花』収録アルバムレビューリンク
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