ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカルの清春とベースの人時の二人で活動していくことになります。2010年の復活後もその体制は変わっていません。
今回は、『黒夢』の楽曲、『BEAMS』のレビューです。
※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢
『BEAMS』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | BEAMS |
演奏時間 | 4:53 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 清春 |
編曲 | 黒夢 & 西平彰 |
メジャー5thシングル。
『BEAMS』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
FAKE STAR〜I’M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER〜 | 3 |
EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 【SOFT DISK】 | 9 |
黒夢シングルズ | 5 |
黒夢コンプリート・シングルズ (A-disc) | 5 |
オリジナルアルバム『FAKE STAR〜I’M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER〜』の3曲目に”FAKE STAR VERSION”にて収録。
※『BEAMS』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『黒夢』のシングルの中では歴代2位の売上を誇る作品が本作『BEAMS』。
ちなみに、『黒夢』のシングル売り上げ1位は『少年』です。『BEAMS』が約35万枚、『少年』が約37万枚という数字になっています。
本作『BEAMS』、この曲を一言で表すなら“さわやか”という言葉が適当でしょうか。
『黒夢』というダークなバンド名からは想像もつかないほどさわやかな楽曲だと思います。『黒夢』のシングル楽曲は比較的耳触りの良い作品が多いのですが、それでも本作『BEAMS』は随一のさわやかさを持っているように感じます。
特に、インディーズ時代と比較すると、別バンドかと思うほどマイルドな聴き心地がしますよね。
当時の攻撃的なギターサウンドは鳴りを潜め、本作『BEAMS』のバックバンドはボーカルを際立たせる脇役的な存在になっています。シンセサウンドもふんだんに使われていますし、ギターソロすらありません。
ギターの臣が脱退した直後のシングルである『優しい悲劇』や『Miss MOONLIGHT』にはギターソロがあったんですけどね。
一方、合間合間で聴こえるベースのフレーズはやっぱりかっこいいです。
インディーズ時代のような攻撃的なサウンドではありませんが、さわやかでありながらも存在感のあるベースを聴かせてくれます。
もしかすると、本作『BEAMS』でギターに頼らない形の『黒夢』の姿を模索していたのかもしれません。
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『BEAMS』収録アルバムレビューリンク
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