アルバムレビュー

【アルバムレビュー】相対性理論/ハイファイ新書

投稿日:2017年9月16日 更新日:

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!

実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。

メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出したりと、割と有名なんじゃないでしょうか。

今回は、彼女たちのアルバム『ハイファイ新書』のレビューです。

※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論

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『ハイファイ新書』の全体概要

アーティスト相対性理論
アルバム名ハイファイ新書
発売日2009/1/7
収録曲数9
演奏時間33:21

『ハイファイ新書』というアルバム名は「解体新書」をもじっているんでしょうね。

前作『シフォン主義』同様、不思議系おしゃれバンド感がインテリ臭を伴って漂います。

演奏時間はトータルで33:21です。横須賀線で、東京・横浜間くらいの時間です。

9曲入りで30分台前半とは、かなり高密度な印象。

レビュー

『ハイファイ新書』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

#曲名お気に入り度
1テレ東★★★★★5
2地獄先生★★★★☆4
3ふしぎデカルト★★★★☆4
4四角革命★★★★★5
5品川ナンバー★★★★★5
6学級崩壊★★★★☆4
7さわやか会社員★★★★☆4
8ルネサンス★★★★☆4
9バーモント・キッス★★★☆☆3

『四角革命』が最高にツボです。

全体的に、捨て曲無しで粒ぞろいのラインナップ。

※『ハイファイ新書』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『ハイファイ新書』全体の感想

前作『シフォン主義』と同様、『相対性理論』というバンドの特徴である実験的な言葉選びとやくしまるえつこのボーカルが光るアルバム、『ハイファイ新書』。

ただ、バンドサウンドは『シフォン主義』に比べておしゃれ度が増しています

特にギターの音作りとフレーズ感の違いが顕著です。勢いまかせな奏法ではなく、単音とコードを丁寧に組み合わせたおしゃれな雰囲気づくりに成功しています。

とは言え、音楽って好みが全てですからね。前作『シフォン主義』の勢いが好きな人もいれば、本作『ハイファイ新書』のおしゃれ感が好きな人もいるでしょう。

なので、”進化”という言葉は使わないでおこうと思います。いずれにせよ、『シフォン主義』に惹かれた人なら、『ハイファイ新書』も気に入るはず!

個人的には『ハイファイ新書』収録の『四角革命』が『相対性理論』史上最も完成された1曲だと思っています。

これはもっと世間に評価されてもいいのでは…?

Amazonで試聴できます。

『ハイファイ新書』の収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。