アルバムレビュー

【アルバムレビュー】GLAY/SPEED POP

投稿日:2020年2月26日 更新日:

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。

同郷の友人で組んだバンドが天下を取るという、少年漫画もびっくりの熱いストーリーも『GLAY』の魅力の一つです。青春をバンドにささげたロックキッズなら誰もが夢みる妄想を現実のものにしてしまったバンドと言えるでしょう。

もちろん、その成功の裏には我々の理解を超えた数々の苦悩があったのでしょうが…。

今回は、『GLAY』のアルバム『SPEED POP』のレビューです。

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

『SPEED POP』の全体概要

アーティストGLAY
アルバム名SPEED POP
発売日1995/3/1
収録曲数12
演奏時間62:00

記念すべきメジャー1stアルバム。

本作『SPEED POP』でシングル、アルバムを通じて初めてのオリコンチャートTOP10入りを果たします。

演奏時間はトータル62:00。横須賀線で、東京・逗子間くらいの時間です。

レビュー

『SPEED POP』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

#曲名お気に入り度
1SPEED POP(Introduction)★★☆☆☆2
2HAPPY SWING★★★★☆4
3彼女の“Modern…”★★★★★5
4ずっと2人で…★★★★☆4
5LOVE SLAVE★★★☆☆3
6REGRET★★★★☆4
7INNOCENCE★★★★☆4
8Freeze My Love★★★★★5
9真夏の扉★★★☆☆3
10Life 〜遠い空の下で〜★★★★☆4
11JUNK ART★★★☆☆3
12RAIN★★★★☆4

シングルA面が4曲(のちのシングルカットを含めると5曲)、カップリングが3曲と、シングル関連曲が多め。

#12 『RAIN』は『X JAPAN』YOSHIKIプロデュースのデビューシングル。

※『SPEED POP』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『SPEED POP』全体の感想

『GLAY』のメジャー1stアルバムにして、『GLAY』が5人組だったときのラストアルバム『SPEED POP』。

アルバムの裏ジャケットや歌詞カードを見ればわかりますが、この頃はドラマーがメンバーとして存在していたんですね。今ではすっかり『GLAY』=4人組のバンドで定着しているので、”5人組の『GLAY』”というショットはなかなか貴重です。

本作『SPEED POP』、ジャケットのデザインが少々サイケデリックでとっつきにくそうな感じがしますが、その見た目とは裏腹に、今の『GLAY』に通じるポップな楽曲が多数収録されています。

特に、TAKUROのメロディーセンスはこの頃からすでに才能が爆発しているこを感じられるでしょう。シングルの#3 『彼女の“Modern…”』や#8 『Freeze My Love』はもちろんのこと、カップリング曲の#6 『REGRET』や#7 『INNOCENCE』ですら、グッと引き込まれるキャッチーなメロディーを聴くことができます。

数々のベストアルバムに収録されているバラード『ずっと2人で…』もこのアルバムが初出ですね(後にシングルカット)。

本作『SPEED POP』、『GLAY』の音楽性を言い表した『SPEED POP』というタイトル通り、今後の可能性に満ち溢れた1枚です。

Amazonで試聴できます。

『SPEED POP』収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。
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