アルバムレビュー

【アルバムレビュー】the brilliant green/TERRA2001

投稿日:2018年12月18日 更新日:

『the brilliant green』はもっと評価されるべき!!

UKロック風のバンドサウンドアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせは唯一無二!

元々3人組のバンドでしたが、ギターが抜けて今は男女の二人組。女性一人+男性二人のバンドやユニットって、なぜか男性が一人抜けるケースが多いですよね(例えばドリカムとかELTとか)。J-POP界におけるあるあるの一つだと思います 笑。

今回は、『the brilliant green』のアルバム『TERRA2001』のレビューです。

※『the brilliant green』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/the brilliant green

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『TERRA2001』の全体概要

アーティストthe brilliant green
アルバム名TERRA2001
発売日1999/9/8
収録曲数11
演奏時間46:27

『the brilliant green』の2ndアルバム。

演奏時間はトータルで46:27です。東海道線で、東京・大船間くらいの時間です。

レビュー

『TERRA2001』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

#曲名お気に入り度
1BYE! MY BOY!★★★★★5
2愛の 愛の星★★★★☆4
3Brownie the cat -魅惑の猫ルーム-★★★☆☆3
4CALL MY NAME (ENGLISH VERSION)★★★★★5
5Maybe We Could Go Back To Then (76 VERSION)★★★☆☆3
6SEPTEMBER RAIN★★★★☆4
7FUNNY GIRLFRIEND!!★★★★☆4
8Round and Round★★★★★5
9そのスピードで★★★★★5
10CAN’T STOP CRYIN’★★★★☆4
11長いため息のように★★★★★5

シングルカット作品やカップリング曲の収録が多く、純粋なアルバム曲は4曲(#3、#6、#8、#10)程度。

個別楽曲単位では後半の方が好きですが、前半の元気いい楽曲の並びも好きです。

※『TERRA2001』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『TERRA2001』全体の感想

前作の1stアルバム『the brilliant green』は硬派なUKロック色の強い作品でしたが、本作『TERRA2001』はよりポップでメルヘンな仕上がりになっています。

『the brilliant green』の魅力はUKロック風のバンドサウンドアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせだと思っていますので、そういう意味では前作『the brilliant green』の方がアルバム全体としてのまとまり感は好みだなという印象。

ただ、本作『TERRA2001』においても前作『the brilliant green』で見せたかっこよさは失われていません。前作のUKロック風バンドサウンドはベースのまま、川瀬智子の声に合わせてポップさとメルヘンさを多めにミックスすることで聴きやすい形に仕上げていると捉えるのが正しい理解なのでしょう。

また、ポップさとメルヘンさをミックスすることで、個々の楽曲の幅が広がっているのも特筆すべき点ですかね。

特に#3 『Brownie the cat -魅惑の猫ルーム-』や#7 『FUNNY GIRLFRIEND!!』は前作にはなかったタイプのメルヘン寄りな楽曲ですし、#1 『BYE! MY BOY!』や#4 『CALL MY NAME』のような弾けた楽曲が許される(?)のも、『TERRA2001』というアルバムがバラエティー豊かに幅広い範囲を押さえているからのように思います。

前作『the brilliant green』とは違う、このバンドのもう一つの到達点が本作『TERRA2001』ではないでしょうか。

Amazonで試聴できます。

『TERRA2001』収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『the brilliant green』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/the brilliant green

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。
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