2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
このバンドを紹介する際、当たり前のように『THE YELLOW MONKEY』と打ち込んでいるわけですが、よく考えるとこの言葉って、元は東洋人を差別する言葉なわけで。
もしGoogle先生がこのバンド名を差別表現にあたると分類し始めたら、『THE YELLOW MONKEY』の記事をバンバン上げている私のサイトはインターネット上から抹消されるでしょう。…そのときは、お察しください。
今回は、『THE YELLOW MONKEY』のオリジナルアルバム、『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』のレビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
目次
『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』の全体概要
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
アルバム名 | THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE |
発売日 | 1992/6/21 |
収録曲数 | 11 |
演奏時間 | 50:49 |
メジャーデビュー後の記念すべき1stオリジナルアルバム。
このアルバム、『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』というタイトルとは別に、『夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー』という日本語タイトルも同時に持っています。
これは、日本国内でのリリース時に邦題をわざわざ付けられる洋楽のアルバムをイメージした演出でしょうかね。有名な例を挙げると、『The Beatles』の3rdアルバム『A Hard Day’s Night』に『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』という邦題が付けられていたりとか。そんなイメージ。
演奏時間はトータル50:49。京浜東北線で東京・根岸間とだいたい同じくらいの時間です。
レビュー
『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』の収録曲別お気に入り度
各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。
# | 曲名 | お気に入り度 | |
1 | Song for Night Snails | ★★★★☆ | 4 |
2 | Subjective Late Show | ★★★★☆ | 4 |
3 | Oh! Golden Boys | ★★★☆☆ | 3 |
4 | Neurotic Celebration | ★★★☆☆ | 3 |
5 | Chelsea Girl | ★★★☆☆ | 3 |
6 | 不愉快な6番街へ(Unpleasant 6th Avenue) | ★★★☆☆ | 3 |
7 | This Is For You | ★★★★☆ | 4 |
8 | Foxy Blue Love | ★★★☆☆ | 3 |
9 | 真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution) | ★★★★★ | 5 |
10 | Romantist Taste | ★★★★☆ | 4 |
11 | Walkin’ In Sunshine | ★★★☆☆ | 3 |
#9 『真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution)』はこのアルバムの中で断トツの名曲。
※『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。
『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』全体の感想
やたら長いタイトルのアルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)』。大好きなイエモンの記念すべきメジャー1stアルバムなのですが、本作については未だに正式なタイトルを覚えられないままです。。。
長い上に奇抜なタイトルですが、この字面から受ける印象ほど尖がった内容のアルバムというわけではありません。とにかく歌メロがキャッチーですし、アレンジもけっこう明るめな仕上がりの楽曲が多いです。実際に聴いてみると、第一印象ほどにはアンダーグラウンドではないことがわかると思います。
とは言え、歌詞に注目してみると、そこはやはり独特。吉井和哉節なのは間違いないのですが、本アルバムの楽曲は“小学生でも知っている言葉だけど、歌詞には滅多に使われない言葉”が多用されているように感じます。アルバムタイトルの”かたつむり”なんてワードはまさにその一つですね。
そして、このラインの最高傑作が本作収録の#9 『真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution)』なのではないでしょうか。意味は知っているけど歌詞にはなかなか使われない、そんな言葉を散りばめながらも、胸にグッとくる世界観を魅せてくれます。素敵。
本アルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』ですが、リリースが1992年とかなり古く、そのせいか、音質はお世辞にも良いとは言い難いです。歌謡曲風なアレンジも相まって、聴き心地は昭和感が半端ないです(1992年は平成ですが)。
2013年発売のリマスター版はどうやら音質が向上しているらしいので、今からこのアルバムを聴きたいなと思った方はリマスター版に手を出す方がいいかもしれませんね。
『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』収録曲の個別楽曲レビューリンク
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