アルバムレビュー

【アルバムレビュー】LUNA SEA/PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜

投稿日:2018年3月4日 更新日:

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。

ヴィジュアル系というジャンルにおけるバンドアンサンブルの方針、特に、ツインギターの絡み方を打ち出したのは、このバンドではないでしょうか。『X JAPAN』と並び、後輩バンドへ大きな影響を与えたヴィジュアル系バンドの大御所です。

今回は、『LUNA SEA』のベストアルバム、『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』のレビューです。

※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA

time

『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』の全体概要

アーティストLUNA SEA
アルバム名PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜
発売日2000/12/23
収録曲数15
演奏時間75:19

『LUNA SEA』復活前の楽曲を1枚のCDにまとめた作品。

21世紀になって、1番最初にオリコンアルバムチャートで1位を獲得した作品です。

演奏時間はトータル75:19。新幹線こだまで東京・静岡間とだいたい同じくらいの時間です。

レビュー

『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

#曲名お気に入り度
1LOVE SONG★★★★☆4
2STORM★★★★★5
3gravity★★★★★5
4TONIGHT★★★★★5
5END OF SORROW★★★★★5
6ROSIER★★★★★5
7TRUE BLUE★★★★★5
8SHINE★★★★☆4
9I for You★★★★☆4
10LOVELESS★★★★★5
11BELIEVE★★★★☆4
12Déjàvu★★★★☆4
13PRECIOUS…★★★★☆4
14IN SILENCE★★★★★5
15WISH★★★★★5

前半シングル曲、後半アルバム曲という傾向の収録順になっています。

『LUNA SEA』全盛期のシングル楽曲は文句なしでテンション上がりますね。

なお、#11 『BELIEVE』、#12 『Déjàvu』、#13 『PRECIOUS…』、#15『WISH』はこのベストアルバム用に再録されています。再録曲はいずれも古い楽曲(メジャー2ndアルバム『EDEN』以前の楽曲)です。

再録曲も悪くないですが、#11 『BELIEVE』、#12 『Déjàvu』、#13 『PRECIOUS…』は荒々しい原曲アレンジの方が好きかな…。

※『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』全体の感想

『LUNA SEA』のベストアルバムは多々ありますが、終幕前の楽曲が網羅的に1枚にまとまっている作品は今のところ本作『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』のみです。

『LUNA SEA』最大のヒット作である『STORM』、『LUNA SEA』の代表作である『ROSIER』、ライブでおなじみの『LOVELESS』や『Déjàvu』、これらが1枚に収まっているのが、本作『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』最大の売りでしょう。

収録内容に対して”あれが入ってない、これが入ってない”と注文がつくのはベストアルバムの宿命なのですが、本作『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』について言えば、割と痒いところまで手の届く内容になっていると思います。

強いて言えば、#13 『PRECIOUS…』がインディーズ時代のアルバム『LUNA SEA』から選曲されていますが、個人的には『TIME IS DEAD』の方がインディーズ時代の『LUNA SEA』を象徴する1曲な気がします。もちろん、『PRECIOUS…』の選曲にも納得ですが。

それよりも、曲順にひとこと言いたい 笑!

1曲目に『LOVE SONG』を配置したのは…ちょっと、いや、けっこう残念

終幕前のラストシングルが『LOVE SONG』ですので、記念碑的にベストアルバムの1曲目に置いたものと思われますが、アルバム初っ端から7分以上もあるバラードを耳にするというのは、なかなかにテンションが下がります 笑。

どうせなら、ライブでも1曲目を飾ることの多い『LOVELESS』、もしくは、”PERIOD(終止符)”というアルバムタイトルから、ライブのラストを飾ることの多い『WISH』、このいずれかを1曲目に配置してくれたら最高だったのに、と思ってしまいます。。。

『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA

-アルバムレビュー
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【アルバムレビュー】相対性理論/シフォン主義

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』! 実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。 メンバーの中ではボーカルの『やくしまるえつこ』がソロでも曲を出し …

【アルバムレビュー】PIERROT/CELLULOID

宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。 アンダーグラウンドで知的で過激。当時の10代リスナーはある種の選民思想を抱きながら『PIERROT』の …

【アルバムレビュー】GLAY/pure soul

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 耳馴染みの良いポップなメロディーと奇を衒わない素直な言葉で、J-POPの王道ともいえる音楽を世に繰り出し、人々を魅了 …

【アルバムレビュー】GLAY/HEAVY GAUGE

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 デビューから20年以上経つベテランバンドですが、長寿バンドに付きものの”メンバー間の確執”と …

【アルバムレビュー】黒夢/feminism

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 1994年のメジャーデビュー後、順調にセールスを伸ばしていた中1999年に無期限の活動停止を発表。そしてその約10年後の2010年、 …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。