アルバムレビュー

【アルバムレビュー】GARNET CROW/first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜

投稿日:2017年7月1日 更新日:

2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。

女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。

丁寧に作りこまれたポップソングが『GARNET CROW』の魅力です。某名探偵アニメに採用された曲以外にも素敵な曲がたくさんありますよ!

今回は、彼女たちの1stアルバムとしてリリースされた『first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜』のレビューです。

※『GARNET CROW』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GARNET CROW

sculpture

『first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜』の全体概要

アーティストGARNET CROW
アルバム名first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜
発売日2001/1/31
収録曲数13
演奏時間57:12

GARNET CROWのアルバムはサブタイトルが付いているものが多くあります。特に初期はその傾向が強いようです。

このサブタイトル『水のない晴れた海へ』と同名の楽曲が本アルバム1曲目に収録されています。

演奏時間はトータルで57:12です。新幹線こだまで、東京・三島間くらいの時間です。

レビュー

『first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

#曲名お気に入り度
1水のない晴れた海へ★★★★★5
2君の家に着くまでずっと走ってゆく★★★★☆3
3夏の幻★★★★☆4
4二人のロケット★★★★☆4
5巡り来る春に★★★★☆4
6HAPPY DAYS?★★★★☆5
7Mysterious Eyes★★★☆☆4
8Rhythm★★★★☆5
9Holding you, and swinging★★★★★5
10flying★★★★★5
11千以上の言葉を並べても…★★★★★3
12wonder land★★★★☆4
13夏の幻 (secret arrange ver.)★★★★★5

収録曲のうち、シングル曲が6曲収録されています。

#2 『君の家に着くまでずっと走ってゆく』はインディーズアルバム『first kaleidscope ~君の家に着くまでずっと走ってゆく~』にも収録されていますが、こちらはシングル版になります。曲名は同じでも、曲調は全くの別モノです。

こうやって可視化してみることで、シングル曲よりアルバム曲が好みだったんだと気づきました。

※『first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜』全体の感想

本作『first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜』、非常に丁寧に作られたんだなと感じるアルバムです。

耳に残る印象的なメロディーや派手な音色を取り入れるわけでなく、こまごまとした効果音的な音やフレーズを積み重ねるようにして各楽曲が作られています。

人によっては”地味”という言葉で片付けられちゃうかもしれませんが、それで聴くのを投げ出すにはもったいない1枚です。

割と聴きやすいシングル曲を手掛かりにしながら、長くじっくりと付き合うことで、だんだんとこのアルバムの良さに気づけるのではないでしょうか。

“1枚のアルバムとしての完成度”という意味で、ちょっともったいないなと感じるところもあります。それは最終トラックの『夏の幻 (secret arrange ver.)』です。

1枚のアルバムに『夏の幻』が2曲収録されているという重複感が…なんか気持ち悪い!なので、いっそ#3のオリジナル版をオミットして、できの良い(と思っている)こちらのsecret arrange ver.をメインに持ってきてくれてたらなと感じるんです…。

それから、本作『first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜』は#12『wonder land』で締まるように流れが作られていると思うので、最後に再度『夏の幻 (secret arrange ver.)』が登場するのがもったいない。もちろん、好意のボーナストラックとして収録されているのはわかるんですが…。

まぁ、結局、本作『first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜』が持つそもそもの完成度の高さの前にはほんの些細なことなんですけどね。

『first soundscope 〜水のない晴れた海へ〜』収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『GARNET CROW』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GARNET CROW

-アルバムレビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【アルバムレビュー】ゲスの極み乙女。/踊れないなら、ゲスになってしまえよ

2014年メジャーデビューの後、2015年に紅白歌合戦へ出演と、国民的なバンドへ成長していた矢先、例の不倫事件で世間のイメージが急降下してしまったバンド、『ゲスの極み乙女。』。 とは言え、有名人が不倫 …

【アルバムレビュー】チャットモンチー/chatmonchy has come

キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』! 気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言 …

【アルバムレビュー】the brilliant green/the brilliant green

『the brilliant green』はもっと評価されるべき!! UKロック風のバンドサウンドとアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせは唯一無二! 解散したわけではな …

【アルバムレビュー】ゴールデンボンバー/ゴールデン・アワー〜下半期ベスト2010〜

エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。通称”金爆(きんばく)”。 自分たちの好きなことをするため、あえてメジャーデビューを選ばずにインディーズで活動 …

【アルバムレビュー】X JAPAN/Jealousy

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。