2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
復活後も精力的に新作を発表してくれるのがとても嬉しいです。
テレビなんかでは、過去の名作を披露してくれることが時々ありますので、過去の作品を嗜みながら、新作をかじっていくのが、今のイエモンを聴く上での一つのスタイルなんでしょうかね。
今回は、『THE YELLOW MONKEY』のオリジナルアルバム、『SICKS』のレビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『SICKS』の全体概要
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
アルバム名 | SICKS |
発売日 | 1997/1/22 |
収録曲数 | 13 |
演奏時間 | 75:18 |
6枚目のオリジナルアルバム。アルバム名は6枚目ということで、“SIX”とかけているのでしょう。
演奏時間はトータル75:18です。東海道線で東京・国府津間とだいたい同じくらいの時間です。
レビュー
『SICKS』の収録曲別お気に入り度
各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。
# | 曲名 | お気に入り度 | |
1 | RAINBOW MAN | ★★★★☆ | 4 |
2 | I CAN BE SHIT, MAMA | ★★★★☆ | 4 |
3 | 楽園 | ★★★★★ | 5 |
4 | TVのシンガー | ★★★★☆ | 4 |
5 | 紫の空 | ★★★★☆ | 4 |
6 | 薬局へ行こうよ | ★★☆☆☆ | 2 |
7 | 天国旅行 | ★★★★☆ | 4 |
8 | 創生児 | ★★★★☆ | 4 |
9 | HOTEL宇宙船 | ★★★★★ | 5 |
10 | 花吹雪 | ★★★★★ | 5 |
11 | 淡い心だって言ってたよ | ★★★★☆ | 4 |
12 | 見てないようで見てる | ★★★★☆ | 4 |
13 | 人生の終わり(FOR GRANDMOTHER) | ★★★★★ | 5 |
ドハマりした曲は少な目ですが、ベストアルバム常連の『花吹雪』はイエモン史上でも上位に入る(と個人的に思っている)名作。
なお、#13 『人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)』には演奏終了後に無音時間と隠しトラックが収録されています。
※『SICKS』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。
『SICKS』全体の感想
本作『SICKS』、『THE YELLOW MONKEY』のアルバムの中で一番の傑作と言われることが多い作品です。
確かに、内容は濃いですよね。5分越えのトラックが6曲もあって、一つ一つがこってり目の味付けです。#5 『紫の空』とか、#11 『淡い心だって言ってたよ』辺りの味が好みなら、この『SICKS』というアルバムも好きになれるんじゃないかなと思います。
逆に、この辺りが受け付けないのならば、『SICKS』をヘビロテする気になれないでしょう。
アルバム名の『SICKS』通り、このアルバムを通して聴くと、”病んだ気”になります。
学生や社会人なら、週末の日曜にこのアルバムを聴くと、気分と音楽がシンクロするかもしれませんね 笑。
もちろん、私はシンクロしまくりです 笑。
日曜の午後にこのアルバムを聴きながら散歩すると、サザエさんを見るより憂鬱になります。ただ、これも”人生の味”かと思えば悪くないものです。
一方、本作『SICK』に全く救いがないかというと、そうではありません。
アルバムを通して聴いて憂鬱になったところで、最終トラック#13 『人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)』が流れ出すと、非常に感動的な気持ちになれます。
この曲自体は悲しい歌なんですけど、アルバム『SICKS』の最後に配置されることで、救われたような気になるというか、“今憂鬱になっているこの気分は、自分の人生の中で大した意味を持っていないや”って気持ちになれます。
いずれにせよ、最初から最後まで通して聴ける環境で楽しみたい、そんなアルバムです。
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『SICKS』収録曲の個別楽曲レビューリンク
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