ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカルの清春とベースの人時の二人で活動していくことになります。2010年の復活後もその体制は変わっていません。
今回は、『黒夢』のベストアルバム、『黒夢コンプリート・シングルズ』のレビューです。
※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢
目次
『黒夢コンプリート・シングルズ』の全体概要
アーティスト | 黒夢 |
アルバム名 | 黒夢コンプリート・シングルズ |
発売日 | 2003/9/29 |
収録曲数 (A-disc) | 12 |
収録曲数 (B-disc) | 13 |
演奏時間 (A-disc) | 55:50 |
演奏時間 (B-disc) | 49:49 |
『黒夢』が1999年に解散するまでにリリースしたシングル楽曲を収録した2枚組のベストアルバム。A-discにA面曲、B-discにB面曲が収録されています。
演奏時間はA-discが55:50、B-discが49:49、合わせて105:39です。
レビュー
『黒夢コンプリート・シングルズ』の収録曲別お気に入り度
各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。
A-disc
# | 曲名 | お気に入り度 | |
1 | for dear | ★★★★★ | 5 |
2 | ICE MY LIFE | ★★★★★ | 5 |
3 | 優しい悲劇 | ★★★★★ | 5 |
4 | Miss MOONLIGHT | ★★★★☆ | 4 |
5 | BEAMS | ★★★★☆ | 4 |
6 | SEE YOU | ★★★☆☆ | 3 |
7 | ピストル | ★★★☆☆ | 3 |
8 | Like @ Angel | ★★★★★ | 5 |
9 | NITE & DAY | ★★★★☆ | 4 |
10 | Spray | ★★★★★ | 5 |
11 | 少年 | ★★★★★ | 5 |
12 | MARIA | ★★★★★ | 5 |
B-disc
# | 曲名 | お気に入り度 | |
1 | & Die | ★★★★☆ | 4 |
2 | S・A・D | ★★★★☆ | 4 |
3 | gossip | ★★★☆☆ | 3 |
4 | DANCE 2 GARNET (toy version) | ★★★★☆ | 4 |
5 | BABY GLAMOROUS | ★★★☆☆ | 3 |
6 | COMICAL | ★★★☆☆ | 3 |
7 | KISS | ★★★★☆ | 4 |
8 | Walkin’ on the edge | ★★★★★ | 5 |
9 | Suck me! | ★★★★☆ | 4 |
10 | SICK -1997 BURST VERSION- | ★★★★☆ | 4 |
11 | カマキリ -1997 BURST VERSION- | ★★★★★ | 5 |
12 | Merry X’mas, I Love You | ★★★☆☆ | 3 |
13 | Unlearned Man -1998 CRAZY FIRE VERSION- | ★★★★☆ | 4 |
シングルA面(A-disc)で言えば初期のヴィジュアル系臭漂う楽曲と、後期のパンク路線が好きです。
B面(B-disc)はやはり『カマキリ -1997 BURST VERSION-』の存在が大きいですかね。オブラートに包まない攻撃性が素敵。
※『黒夢コンプリート・シングルズ』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。
『黒夢コンプリート・シングルズ』全体の感想
“コンプリート”と銘打っている通り、2002年にリリースされた『黒夢シングルズ』にカップリング曲を加えて完全版となった本作『黒夢コンプリート・シングルズ』。
さすがオリコンTOP10常連の『黒夢』、シングルA面を集めたA-discは豪華なメンツが並んでいますね。
ミリオンセラーを記録するような大ヒットはありませんが、アラサー世代なら一度は聴いたことがある楽曲がいくつか見つかることでしょう。
1stシングル『for dear』から解散前ラストシングル『MARIA』までを通して聴くと、時代ごとに『黒夢』の曲調がガラッと変わっていく変遷を味わうことができておもしろいです。
変遷の様子をざっくり言うと”ヴィジュアル系”→”ポップ路線”→”パンク路線”といった感じでしょうかね。1st『for dear』~3rd『優しい悲劇』までがヴィジュアル系、4th『Miss MOONLIGHT』~7th『ピストル』までがポップ路線、8th『Like @ Angel』以降がパンク路線という印象です。
この辺に関する”カテゴリーの分け方”や”線引きのタイミング”は人によって様々な意見があるところでしょう。ただ、『黒夢』の初期と後期で全く音楽性が異なるという点については同意いただけるかと思います。
さて、カップリング曲集となっているB-discですが、こちらはかなりクセの強い楽曲で占められています。
A面では到底できなさそうな実験的な楽曲だったり、過去の作品を再構成した楽曲などが収録されているという印象です。ジャンルの幅広さという意味ではA面集のA-disc以上でしょう。
本作『黒夢コンプリート・シングルズ』、『黒夢』というバンドの歴史の変遷(A-disc)と底知れなさ(B-disc)を楽しめる作品だと思います。
『黒夢』初心者の方は本作『黒夢コンプリート・シングルズ』から入ってみるのもアリではないでしょうか。
『黒夢コンプリート・シングルズ』収録曲の個別楽曲レビューリンク
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